歯周病とは「サイレントキラー」といって、痛みもなく症状が進行し、気づいた時には既に手遅れ(抜歯)となってしまう病気です。このページをご覧いただいている方は既に、歯の動揺や口臭、膿・腫れ・痛みなどの「自覚症状」が出てしまっている方だと思います。そのような方々へ、当院で実施している歯周病治療をご紹介いたします。
このプログラムは保険ではなく、「自費」のプログラムになり、1カ月という短い期間で、「物理的療法」と「化学的療法」を併用し、一気に問題部分を改善させるプログラムです。
従来までの歯周病治療は、長い時間をかけて少しずつ改善していくものでした。
しかし、最近の研究では、時間がかかればかかるほど、歯周病菌は他の歯に転移し、再度問題を引き起こすことが分かってきています。そのため、「歯周病治療=時間をかけてじっくり行う」ではなく、「歯周病治療=短期間でしっかり治療する」という方向性にシフトし作り上げたのがこのIS歯科オリジナルの「1カ月歯周病改善プログラム」です。
このプログラムの特徴を簡単にご紹介いたします。
歯周病の原因となる、歯垢・歯石・バイオフィルムを、
レーザー機器などの特殊な機器を利用し、表面部分だけ
でなく、歯肉の下に隠れている部分まで除去していきます。
また、単に問題部分を除去するだけでなく、ケースに
よっては歯周病が原因で溶けてしまった骨の再生処置、
そして歯周病治療で引き起こされる「見た目」の変化
への対応(歯周形成外科)なども同時並行で行っていきます。
歯周病で溶けてしまった歯を再生させ、歯の動揺を抑えます。
価格は約10万円。骨密度を改善した症例。リスクは特にない。
歯周病が改善すると歯が長くなったようになります。
これは歯周病に起因する歯茎の腫れが引くことで本来の状態が顕在化したものです。
このままですと「見た目」が悪いので、歯周形成外科と呼ばれる処置をすることにより審美性も回復させます。
価格は8万円。歯肉を切除、移植する方法。リスクとして痛みが出る場合がある。
歯周病(歯槽膿漏)は感染症であることを
ご存知ですか?
風邪をひいたときは、薬を飲んで原因菌を
殺菌することで改善しますよね。
実は歯周病も同じことが言えます。
歯周病は歯周病原因菌(歯周病菌・カビ)
の働きにより引き起こされます。
つまり、その原因となる「菌」を除去する
ことで歯周病は根本的に改善します。
悪さをする菌がいなくなるので当然ですよね。
これまでの歯周病治療はこの原因菌(歯周病菌・カビ)への直接的な対策を行ってきませんでした。そのため、物理的療法で歯垢・歯石を除去したとしても、またすぐ菌が増えて症状が再発してしまいます。
当院では物理的療法だけでなく、化学的療法を併用することで、歯周病菌を根絶させます。
保険適用。薬品を使用して、歯周病菌を殺菌した症例。リスクは、特にない。
「ちょっとチクッとしますね」と言われて、
何やら歯科器具で歯ぐきを「ツンツン」
されたことはありませんか?
これは歯周ポケットを測定(ブローピング)し、
歯周病の進行度合いをチェックする検査です。
歯周病治療では、まずこの検査をしなければ
どのような治療をすべきかの戦略が立てられません。
患者様に「このような経験(ツンツン)はありますか?」と聞くことがあるのですが、「ありません」「1度だけ経験したことがあります」というご返事をよく頂きます。
先ほどもお話ししたように、この検査は歯周病治療では避けて通れない検査であり、かつ、1度だけでなく定期的に行わなければならない検査です。この検査をしないという事は、羅針盤と海図をもたずに航海することと同じであり、現在どこまで歯周病が進行しているのか、そして、どのような治療をすればいいのかを考えずに治療を進めていることと同じです。歯周病の治療をする際、この検査をしっかりしてくれるか否かを歯科医院選びの1つの基準としてもよいと思います。
また、歯周病治療である歯石を除去することを「スケーリング」といいます。
このスケーリングを「麻酔をされながら」治療をしていただいた経験はありますか?
これもほとんどの患者さまは経験がないと思います。
歯周病が進行すると、骨が溶け、歯と歯ぐきに隙間ができてきます。
これが皆さんご存知の歯周ポケットです。歯周病菌はこの歯周ポケットの奥にドンドン入り込んでいきます。つまり、奥に入り込んだ歯周病菌や歯石を除去しなければ根本的な治療は出来ません。
下のレントゲン画像は歯肉の奥に歯周病菌(歯垢・歯石)が入り込んだ状態の画像と、それを改善した画像です。マークがついている部分を除去しました。
保険治療。リスクは、特にない。
この治療をするにはどうしても痛みが生じるため、麻酔を使って治療を行います。
以前、他院で1年ほど歯周病の治療を行ってきた患者さまが全然良くならないということで当院に来院されました。その患者さまは、歯周病が進行しており、歯を抜かざる得ない結果となってしまいました。
その患者様に「麻酔をして歯周病の治療をされていましたか?」と伺ったところ、そのような経験はないとのことでした。
麻酔をしないで治療できる部分は歯肉の上の部分だけであり、歯周病が進行している場合、いくらそこに付着している歯石をとったところでまったく意味がありません。歯周病が進行しているのは、そのもっと奥の部分なのですから・・・。
右の画像を見れば今までお話ししたことが
理解できると思います。
ラインが入っている部分が歯肉の上と下との
分かれ目です。上の部分は綺麗ですが、
下の部分に歯石がびっしりついてしまっています。
この部分をしっかり除去しなければ将来的には
抜歯の運命が待ち受けています。
このように本当にやるべき治療が行われていないのが現状です。
歯科医院を選択される基準として、「歯周ポケットの定期検査」「麻酔をしたうえでの歯石除去」の2つをしっかり実施している歯科医院での治療を強くお勧めいたします。
歯周病治療は、予防メンテナンスのプロフェッショナルである歯科衛生士が歯科医師と密接に連携して治療を行っております。
歯科衛生士とは、単なる歯科医師のアシスタントではなく、文部科学省や厚生労働省から指定された専門学校を卒業し、国家資格を持つ専門職です。つまり、歯周病や虫歯から歯を守るための治療を行うことができるスペシャリストなのです。
当院では幅広い知識と経験を持った歯科医師と歯科衛生士が密接に連携することで、さらなる治療効果を実現しています。
歯周病治療は他の治療と比べ、特に患者様のご協力が必要になる治療になります。
患者様にご協力して頂くためには「歯周病に対する理解」と「口腔内の現状理解」が必要です。そのために当院では様々な「情報提供ツール」を活用し、患者様に納得して頂けるまで説明を行います。例えば、CT画像で骨の状態の報告、術前術後の状態を写真でお見せする等のことです。
あまり知られていない事ですが、
歯周病はお口の中だけではなく、全身疾患との関連性もあります。
関連性が報告されているものとして次のものがあります。
歯周病との関連でよく言われるのが、「糖尿病」「心臓病」「早産」です。
糖尿病との関連
重度の歯周病の場合、軽度の人に比べ2年後に糖尿病が悪化している率が5倍高くなります。
心臓病との関連
歯周病菌の作りだす物質が血液中に流れ動脈硬化を起こすのではないかと考えられており、心筋梗塞や狭心症を引き起こす原因となります。
健康な人に比べ心臓病発症の危険率が2.8倍といわれています。
早産・低体重児との関連
低体重児を出産した母親の方が歯周病が進行していたという報告があります。
また、妊娠中の歯周病をそのままにしておくと早産の確率が高まります。
他にも「肺炎」「脳卒中」などとの関連性が指摘されています。
研究が進み、今や歯周病は、お口の中だけの病気ではないというのが専門家の共通認識です。「歯周病=歯を失う」という認識ではなく「歯周病=命にかかわる場合もある」という認識の転換が必要です。
当院で歯科治療を受けられた患者様から頂いたご感想をご紹介しております。
ご興味がある方は、患者様の声をご覧ください。